ここ一ヶ月弱くらいのまとめ。

つれづれに思い出した順に。

藤井猛九段関係の話

短めに書く。
予選木村八段戦に勝ち、ついに王位戦リーグ入り!新型藤井強し。棋譜はモバイル中継のみなのでファンは加入すべし。
NHK杯は深浦九段に負け。後手藤井システム〜ツノ銀中飛車で大作戦負けと言われながら猛追。猛だけに。見てるほうは面白かった。
2月2日はA級順位戦8回戦、対丸山九段。相性はうぐぐ…だが、今の藤井先生の力を加味すればうむむ…くらい。いけますよ!
ちなみに藤井先手。登板はエース戦法の藤井流矢倉が鉄板だと思うが、他の可能性も楽しみにする。がんばってください!

他の将棋の話

週刊現代』で羽生名人の特集。買おうとする前に夕食に寄った飯屋に置いてあり、そこで読んでしまった。
前期竜王戦の話題で、渡辺竜王は盤上で苦しそうな顔をするが、羽生名人は笑うことがあるという部分が印象的だった。勝ち負けだけでなく、対局の内容(指し手)そのものに喜びを見出す、という羽生将棋を象徴するエピソードだった。
この記事では渡辺竜王の防衛後のコメントも載っており、羽生将棋に対する意識の変化に彼の成長と自信の確立が伺えて、これもいいものだった。
もっとも、羽生名人最強を疑わない人にとっては、渡辺めなんという傲岸不遜、こんなものは若さゆえの放言にすぎん、というむきもあるかもしれない。2ちゃんねるの藤井スレ的に言えば、
「つまりあれだ…たしかに今回は渡辺竜王が勝って竜王位を守ったけれど、将棋に対する姿勢としては、まだまだ羽生名人には及ばないのではないか。つまり渡辺は勝負に勝ったが、こう、将棋の精神ではまだ勝ったとは言いがたい…つまり…その…実質的に、羽生の勝ちだったのではないか?」
みたいな。
…自分で言ってて「いねえよそんなやつ」である。いや藤井スレにだっていねえよ。…いねえよ?
ともあれ面白い記事だった。
でもそこで満足してその後買い忘れたのが痛恨。

自分の将棋の話

今月は将棋倶楽部24にてちょこちょこ指した。
今のところ自由対局が6割くらい。レーティング戦もばんばん指したほうがいい気がするが、貧乏性で気分が乗らないと行けない。
でも自由対局はみんな比較的気楽に指してるので、たとえ低級なりに濃いものを求めればレーティング戦だなあとも思う。将来の勝ちにつなげるための投資だと思って負けまくれ…と誰かが言っていたような気もするし。どこで見たかは忘れたけど。
内容は『3手詰ハンドブック』と『四間飛車がわかる本』の復習だけで相当ましになった。基本的なものでいいから詰み形を現局面から想像できるかどうかはとても大きい。でなくとも、たとえ劣勢でも、「あ、これとこれを動かせば詰みか必至になるんじゃないか?」と気付けるとそれからの気持ちが違う。
これに『ひと目の端攻め』『相振り飛車をさしこなす本』の効果で端攻めが好きになり(※『相振り指しこな』は嫌というほど端攻めのパターンを勉強させてくれる)、特に中終盤が非常に、非常に楽しくなった。これまでは「大駒さばいて、さて、どうしよう?」ということがけっこうあった。
よいよい。将棋楽しい。

他のゲームの話。

モンスターハンターポータブル3rdをプレイしている。今ちょっと止まってるけど。
2ndGをプレイした感覚で行くと村クエストはだいぶ優しい。モンスターにスタミナの概念がついたおかげで、逆転もしやすい。
前作も非常に面白かったが、G級で素材集めのために『勝てるけど勝つまでしんどい戦い』を繰り返した日々を思い出すと、今作のサクサクぶりはありがたいな…と思うこともある。
あとアイルーかわいい。強化された要素もいい。農場がアイルー天国すぎる。


あれーもっと書くことがあった気がするよー思いついたらまとめる。
終わる。

死闘オブ死闘。順位戦A級7回戦森内藤井戦。

中継サイトはこちら。http://www.meijinsen.jp/ (有料)


千日手指し直しから深夜3時過ぎの終局まで見届けてそのまま寝落ち。朝なんとか起床してから出勤帰宅した今でも真っ先に出る本局の感想は『死闘』。
千日手指し直し局は藤井投了まで246手、先の千日手局57手を含めると計303手。終局時間3時42分。両者持ち時間を使い切って1分将棋がはじまってから何度攻守が入れ替わったかわからない。殺るか殺られるか。結果的に9九の香以外すべての駒が利いた/使われた大全面戦争のクライマックスは玉同士が互いの右と左に睨み合いながら駒で切り結ぶ白兵戦。(手の)善悪を超えた戦い、と中継記者が記したのはまったくそのとおり。たしかに後で冷静に検討すれば当然手の良し悪しは出てくる。しかし心身そして持ち時間すべてを消耗した二人の棋士の、にもかかわらずのまったく譲らない全身全霊の盤上の殴り合いをリアルタイムで観戦した身から言わせていただければ、そこには、…うまく言葉にできているかわからないが、『神々しい泥臭さ』というか、そういうものがあった。そう感じた。昔、相撲が神事だったという話が一瞬わかるような気すらした。常人常力を超えたすごいモノ同士がただただ死力を尽くして戦うこと、そういう行為が行われること自体、それをこうして目の当たりに出来ること自体、何かの奇跡というか神聖なものというか、そういう気になる。大げさか。すみません。
それと俺はずっと藤井先生を応援していたが、それを負かした対局者の森内先生にもなんというか、感謝の言葉を言わざるを得ない気分なのだ。というか言わざるを得ないなんてもったいぶった言い方ではなく、言わせてくださいお願いします、だ。
森内先生、藤井先生、名局をありがとうございました。中継担当の牛蒡記者、記録係の森村三段、関係者の皆様、twitter上で一緒に観戦した皆様にもありがとうございました。そしてたいへんたいへんおつかれさまでした。


…さて、ここまで書いて若干冷静になったので星取り表を眺めてみると、ぎゃあああああああである。藤井先生、現在2勝5敗でA級最下位である。もともとの順位もよくないので非常にまずい。もちろん残りすべてに勝っていただくのを祈って応援するしかない。


千日手成立局は角交換型四間飛車で、新型藤井将棋では見慣れた戦型の一つ。角交換振り飛車のもともとの思想の一つが「後手番だから千日手大歓迎」だったりするので、藤井先生にとってこの千日手成立はもちろん歓迎だったと思う。いや、エース戦法を先手番の藤井流矢倉に絞って、後手番のときは極力千日手に誘導して「俺はこれから先手番だけで勝つ!」とかじゃないとは思いますが。
で指し直し局は“矢倉も指せる振り飛車党”対“矢倉の本命本格派(←これは今考えた)”の組み合わせで将棋ファンの大方の予想通り、相矢倉。
序〜中盤入り口は先手が美しい菱矢倉から5筋に飛車に振り直して中央を手厚く攻める流れ。先手の大駒がやや窮屈な形になってから後手がやれるかと思われたが、端の一歩を手にしてからの攻めでペースは先手。
しかしさすがの、としか言いようがないさすがの“鉄板流”永世名人資格者森内九段のしぶとい受け。攻めに使いたい持ち駒をどんどん受けに投入して分厚い壁を構築、先手の攻撃を弾く弾く。
気がつけば攻守交替、思わず先手玉が上部に逃げ出す展開に…
で、それでも藤井勝勢とか逆転だとか、と に か く 何度も攻守形勢が逆転しまくったんですよ!!!
中盤の頃に歩のナイフを突きつけられてもう取られるばかりと思っていた3七桂とか香取りのためにそっぽに行ってた9二銀とか最後全部活躍するという感動の流れもあったり、藤井玉が入玉するという非常に珍しいものも見ることができてしまったり(そのすぐあとに負けたんだけど)、藤井サイドだけでも見所満載で、そのうえ森内先生の驚異的な粘り粘り粘り受け受け受けからの反撃反撃反撃もすばらしく、いや書いててもうまた疲れてきた。すごくて。


ただ、敗れたけれど、この藤井先生はほんとうに強いと思うんですよ。こんな将棋をずっと続けられるなら、期待できると思うんですよ。いろいろなことを。もちろん内容以上に、勝たねば何にもならんのですけれど。それでもですよ。


…次回も応援します。ありがとうございました。


おわる。

明日は将棋の順位戦A級7回戦、森内九段対藤井九段。

と郷田九段対久保二冠。


中継サイトはこちら。http://www.meijinsen.jp/ (有料)
日本将棋連盟サイトからは現在当該サイトへのリンクが削除されており、入れなくなっています。ご注意。


藤井九段にとっては対戦成績的に相性の悪い森内九段。
しかも今の森内九段は今期順位戦成績5勝1敗で成績トップ集団の一人。
さらに藤井九段の手番はまだエース戦法が確立されているとは言いがたい後手。
ああ、ガジガジ流は今度も鉄板流の前に砕け散るのか?
否!
今の藤井先生は一味というか三味くらい違うよ!きっと。
ご本人も今年のはじめにあった上州将棋まつりで「残りの順位戦全勝する」って言ってたもん。*1
あとそもそも去年の王座戦挑戦時のインタビューで「今の努力の成果が出るのは来年」とか言ってたし!
そうだよ今年ですよ。最初の順位戦ですよ。
そろそろ後手番でごりっと見せてくださるに違いないね。


と、ここまで書いておいて森内先生の将棋も好きなんだよね。
なので、いろいろ期待の一戦です。
同時対局の郷田久保戦も面白そうなのは間違いないところで、明日の中継が楽しみ。


とかなんとかだらだら書きましたが、とにかく勝利を祈って応援します!藤井せんせー!


おわる。

*1:ソースは藤井先生公認応援サイト『鰻屋本舗』掲示板のスズカケノキさんレポ

自分を勘違いしてた

先月の日記で「詰め将棋をまたはじめた」と書いた。そのとき『3手詰ハンドブック』の話題を出して、「1ページ目から解けるか怪しい」みたいなことを書いた気もした。


で、今、その3手詰ハンドブックをやりながら思い出すに、あれって『5手詰ハンド』の話じゃないか?>当時の俺


だって1ページ目から一瞬で解けてるぞ自分。10問20問あっという間だぞ。(飽きてやめるけど)
まあそのレベルの詰め将棋力は残ってたということで、それはそれでいいんだけど。
今100ページなのであとちょっとで終わる。


読み返しているといえば『四間飛車がわかる本』も。

四間飛車がわかる本 (最強将棋レクチャーブックス)

四間飛車がわかる本 (最強将棋レクチャーブックス)

俺は最初これで四間飛車を勉強して、次に藤井先生の『四間飛車を指しこなす本』に行った。『指しこなす本』は名著だといわれてて、実際そうだと思うんだけど、再度勉強しなおす時はまず『わかる本』のほうがいい感じ。戦法別の全体の流れを追いやすい。『指しこなす本』はドリル感覚。まあどっちもまた読んで指しての繰り返しだろうけど。

明日っていうか今日な。『上州将棋まつり』。

1月3日・4日に群馬県高崎市ヤマダ電機で開催されます。されています。
http://www.shogi.or.jp/topics/2010/11/post-339.html日本将棋連盟の告知)
http://www.yamada-denki.jp/information/101101/index.htmlヤマダ電機の告知)
3日はYAMADAこども将棋大会。この記事を書いてる時点で終了しています。
4日は新春上州将棋まつり。
4日はご当地群馬県沼田市)出身棋士藤井猛九段が出演されます。…というか羽生名人、三浦八段(高崎市出身)ほかプロ棋士多数出演です藤井ファン的にこういう並びになりましたご容赦くださいごめんなさい。


ちなみに同月9日・10日はとちぎ将棋まつりで、これまたメンバーがすごい。
http://www.shogi.or.jp/topics/2010/12/post-354.html


なので特に関東およびその近辺の将棋ファンの方とか将棋に興味のある方は、行けるおまつりは行っておくと幸せになれるんじゃないかなと思います!日本語がもうだいぶ適当ですがああ書き忘れた俺は仕事空けられなかったので行けない。行きたかった。


とにかくそういうことです。

新年あけましておめでとうございます。

ひねらないタイトルは心が洗われるようだ。…言い過ぎか。


旧年中はこの楽しくおろかなブログにご来訪いただきありがとうございました。

今年も気が向いたときに楽しんで記事を書いていきたいと思いますので、たまによろしくお願いいたします。


で元旦の日記。ちなみに実家。


実は朝から理由はわからないがたいへん憂鬱な気分で、早朝に両親から「せっかく家に帰ってきたんだから元朝参り行くぞ」と声をかけられたにもかかわらず辞退→二度寝、そのうえ昼の友人との集まりにも危うく遅刻しかけたりした。


しかしシャワーを浴びてさっぱりして車に乗って電車に乗って友人の家のある駅に降り立ったあたりで、どうにかなんとか復活。久しぶりに会う友人たちと楽しい時間を過ごすことができた。


この友人たちはボードゲームファンの繋がりなので、自然、ボードゲーム大会風味に。
しかし一番盛り上がったのはカードゲーム『クク』。
仕方ない、こいつは鉄板で面白いから。

ククカード

ククカード

クク(チップ付き)

クク(チップ付き)

ご存じない方はぜひ遊んでみてください。
簡単なのに奥深…くない、のに、延々と遊べる面白さなんです。


将棋ファン的な義務として(※そんな義務はありませんが)『どうぶつしょうぎ』を持って行った。

どうぶつしょうぎ (Let's catch the Lion!) ボードゲーム

どうぶつしょうぎ (Let's catch the Lion!) ボードゲーム

隙間時間に遊んだだけだが、やはりとっつきは簡単、最初こそわいわいやっていたものの、局面が進むと自然、無言に。一生懸命読む我々。
自分は何度か指す経験があったが、、ライオンのトライが止めにくいのをうっかりしていて負け。勝った初心者の友人がものすごい大喜び。自分は悔しい。でもそれがうれしい。


いい元日だった。




……で終わればすべてよしだが、帰ってきてtwitter見たら、将棋クラスタが正月番組の『大逆転将棋』の話題で盛り上がっていた。


あ あ あ あ あ
録画頼むの忘れてた。てか自分で録画予約すればいいんだが、とにかく忘れていた。


若干涙目になりつつ、とりあえず今日来た年賀状のうち出してない人への返事などした。


おわる。

歌います。米米クラブ『浪漫飛行』の替え歌で『浪鰻飛行』

twitterでつぶやいた替え歌を手直し。2番以降は新作です。
素敵なネーミングは@ezo_deerさんの発案です。ありがとうございました。


「振りたい」と思うことが 何よりも大切だよ
駆け引きの裏側にあるものに目を向けて


端を突けよ どんなときでも
余裕はそこから生まれるはずさ


美濃を作ってからいくつもの駒をさばき交わした
勝ちきれるほど My Dream
システム一つだけで 浪鰻飛行へ In The Play
攻めまくれ この My Game


穴から“逃げ出す”ことは 誰にでもできることさ
ハッチの銀という名の傘じゃ攻めはしのげない


居飛車側が知らないうちに
角筋開けてしまう前に


いつか
その美濃の中までも玉寄るように Rapid Attack
仕掛けるのさ My Pawn
システム一つだけで 浪鰻飛行へ In The Play
攻めまくれ この My Game


忘れないで あのガジガジ
無冠じゃない もう一度王座へ


その美濃の中までも玉寄るように Rapid Attack
仕掛けるのさ My Pawn
システム一つだけで 浪鰻飛行へ In The Play
攻めまくれ この My Game


時が流れて棋力が落ち過ぎても
You're Just A Player! この棋譜
システム一つだけで 浪鰻飛行へ In The Play
攻めまくれ この My Game


wow wow...