最近涙腺が弱くてだめだ
本を、ふだんではありえないくらい入れ込んで読んでしまうときは、その本が傑作か、自分の精神状態がまともじゃないときか、のどちらかだ。ここでの傑作の定義は、「人になんと言われようと『これは面白い』と言い切る覚悟が、あのチキンな俺にすらつくくらい印象に残った作品」くらいの気分でひとつ。
気分が冷静なときに読んで入れ込んでしまえるなら、ああこれは傑作だ、と言い切れる。
が、そうでない状態の場合、本の評価はちょっと難しくなる。…なんと言ったらいいか言葉が見つからないのでたとえて言うと、心が参っているときは、聖人の励ましも、詐欺師の慰めも、同じように聞こえてしまうものだ。じゃあ普段なら両者が見分けられるかというと、実のところ俺には怪しいんだけど。
…何が言いたいかというと、つまり、ここ最近読んだ本はみんな面白かったんだが、それを読んでいる自分のシチュエーションがいろいろアレで、思い返してみると、はたして本当に素直に面白かったと言っていいのか、ちょっとだけ悩んでしまうのです。よ。
いや、実際、面白いんだと思うんだけど。面白いと思うんだけどなあ…
結論の出ない話はこのくらいにして、あとは読んだ本の羅列。
エントリ名に将棋タグがついてるとおり、将棋関連の本ばかり。
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