最近涙腺が弱くてだめだ

本を、ふだんではありえないくらい入れ込んで読んでしまうときは、その本が傑作か、自分の精神状態がまともじゃないときか、のどちらかだ。ここでの傑作の定義は、「人になんと言われようと『これは面白い』と言い切る覚悟が、あのチキンな俺にすらつくくらい印象に残った作品」くらいの気分でひとつ。


気分が冷静なときに読んで入れ込んでしまえるなら、ああこれは傑作だ、と言い切れる。
が、そうでない状態の場合、本の評価はちょっと難しくなる。…なんと言ったらいいか言葉が見つからないのでたとえて言うと、心が参っているときは、聖人の励ましも、詐欺師の慰めも、同じように聞こえてしまうものだ。じゃあ普段なら両者が見分けられるかというと、実のところ俺には怪しいんだけど。


…何が言いたいかというと、つまり、ここ最近読んだ本はみんな面白かったんだが、それを読んでいる自分のシチュエーションがいろいろアレで、思い返してみると、はたして本当に素直に面白かったと言っていいのか、ちょっとだけ悩んでしまうのです。よ。
いや、実際、面白いんだと思うんだけど。面白いと思うんだけどなあ…


結論の出ない話はこのくらいにして、あとは読んだ本の羅列。
エントリ名に将棋タグがついてるとおり、将棋関連の本ばかり。

純粋なるもの

純粋なるもの

復活

復活

聖の青春 (講談社文庫)

聖の青春 (講談社文庫)

泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ

泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ

上二冊にほのかに涙ぐみ、下二冊には以下略。別に泣ける作品を探して読んだわけじゃないんだが結果そんな感じ。
また読む。