遊んできたよ「天下一将棋会」

友達と遊んだ時に、たまたまゲーセンで見つけたので遊んで参りました。
コナミが出したオンライン対戦将棋ゲームでございますのよ。
公式サイト http://www.konami.jp/am/shogi/


気がついたこととか書きます。推敲ほとんどしないで書きます。
正しい情報は公式サイト見たほうが早いです。

見た目

完全タッチパネル。感度は良好でした。
とにかく演出が派手です。もう笑っちゃうぐらい派手。
たとえば、いい手を指すたびに「輝手!」という文字表示+シャキーン!という効果音。
定跡を指しても「定跡!」文字表示+音声+シャキーン。
囲いが完成すると囲いを形成している駒が輝いて、さらにものものしい毛筆フォントの表示と音声で「○○囲い!」+シャキーン。片美濃囲いやBONANZA囲いもちゃんと演出が出ます。
これが王手になるといちいち画面が暗転して、稲妻が走るわ、鬼だか金剛力士だかそんな感じの像が出てくるわ、やりたい放題です。連続王手の時でも毎回これです。
面白すぎですコナミ
好みはあるかと思いますが、せっかくゲームセンターで遊ぶんだから、このくらい派手にやってくれたほうが気分は乗ります。
なお、演出は自分の側だけのようです。※対局両者の囲いについて演出が行われます。この記事を書いたときは相手の方がたまたまエフェクト有りの囲いを使わなかったのを、「囲い演出は自分だけだ」と勘違いしていたようです。誤った情報を載せてしまい、すみませんでした。(2010/5/12訂正)

鬼神瞑想システム

要はBONANZAのヒント機能。
5回まで使えるみたいです。低級者には非常にありがたいです。
自分の手番に使うと、1個から数個の選択肢を提示してもらえます。もちろんその上で自分が考えた手を指してもOK。
せっかくあるのに存在を忘れてました。使おうと思ったらすでに相手が詰む直前だったという…

段位など

初回プレイ時に1手詰問題が5問出ます。1問12秒。その結果で初期級位が決定します。
俺は4問正解で3級スタートでした。
級位者と段位者では位の上がり方がちょっと違います。
○級位者
「経験値」の蓄積で級位が上昇します。
経験値は「輝手」と呼ばれる手(要はコンピューターが判断した好手)を指すとその都度もらえます。なので、劣勢時でも劣勢なりの最善手を指し続けていれば、経験値は溜まっていくシステムです。
○段位者
対局に勝利し、相手の「宝玉」を獲得することで段位が上昇します。
「宝玉」は「輝手」の積み重ねで獲得できる「輝石」を集めることでも獲得できます(輝手→輝石→宝玉)。なので、級位者の時と同様、劣勢でも最善手を追求することが大事になります。


この辺、自分の負けが見え始めても、経験値または輝石獲得に目標を切り替えて最後まで指すことができるので、なかなかいいシステムだと思います。お金も無駄になりにくいですし。

料金

1局まるまる遊べる「買い取り制(200円)」と、ライフというゲージの残量によって対局時間が決定する「ライフ制(100円スタート、ライフ追加100円)」があります。
また、e-AMUSEMENT PASSというカード(300円)を購入すると、プレイヤーの名前を登録して段位や成績が管理できるようになります。重要。
お試しでゲスト参加も出来ます。
今回はすべて「買い取り」でやってみました。対局中にお金を投入してる暇もなさそうだったので。
残り持ち時間の量でコンティニュー時の料金が変わるみたいです。未確認。

持ち時間

持ち時間は5分、使い切ると1手10秒未満。ただし考慮時間を30秒×3回使えます。
すべての時間を使い切っての時間切れは即投了。
ライフ制の場合は残り時間とは別にライフがなくなった時点で投了を選択すると投了です。
当然ですが、早指しに慣れてないとあっという間に時間がなくなります。今回は一度だけ時間切れ負けをやってしまいました。

対局モード

全国のプレイヤーとの対局、CPUとの対局、同一店舗内のプレイヤーとの対局が選べます。
○全国対局
一応、近い段位級位のプレイヤーとマッチングしてくれるようです。
が、俺が初段に上がって最初の対戦はいきなり三段の人とでした。人がいないのかも…
実際、マッチング待機時間内にプレイヤーが見つからないことがあり、自動的にCPU対局モードに移行しました。その後CPUのレベルを選んでいる間にプレイヤーがマッチング、その場でプレイヤー対局に戻されました。
○CPU対局
エンジンはなんとBONANZAでしたwまたお前か。
難易度レベル1〜10を選択でき、レベル7以降は平手、それ以下は各種駒落ちになっていました。
CPUレベルが高いと、勝利時の獲得経験値も多くなります。
前述のようにレベル選択の途中でプレイヤーが見つかったのでプレイするまでには至りませんでしたが、BONANZA先生にはパソコンですでに痛い目を見てるので、別にいいです。

成績管理

対局後、自分の成績や差し手の傾向を確認することができます。
囲いや駒の使用回数なども見ることができるようです。ただ、画面終了は20秒くらいなので、あまりじっくりは見ていられません。
それと、段位者は対局の傾向で四つの属性のいずれかが与えられます。
「火鬼神(攻撃型)」「水鬼神(防御型)」「風鬼神(急戦型)」「土鬼神(持久戦型)」
だそうです。
なんという厨二ネーミング。って今更か。
自分は風鬼神でした。…相手が全部急戦で来たので仕方なくそうなっただけなんですが。




将棋倶楽部24という日本最大・完全無料の対局サイトがあるのに、今更有料で将棋?」というむきもあると思いますが、必要最低限の環境でストイックに将棋を指すのが将棋倶楽部24、派手な演出で楽しんで指すのが天下一将棋会、という感じで、後者にも遊ぶ面白さはありました。


それと個人的な事情ですが、俺は普段ゲーセン行かない人間なので、友人と遊ぶときに「時間つぶしにゲーセン寄ろうぜ」なんて時にこのゲームがあると非常に良い感じではないかと思いました。
…というか、今回はまさにそんな感じだったのです。
物珍しさでやってみましたが、画面を見ていた友達とずいぶん盛り上がりました。
「将棋はよくわからないけれど、これを見たら面白そうに見えた」と口々に言っていたところを見ると、少なくともあの派手な演出についてはそれなりに目論見が成功しているように思います。
漫画「ハチワンダイバー」が、将棋を全然知らない人にも「なんだかよくわからないが面白い!」といった感想を持ってもらえるのによく似ていますね。