上質を知らなかったはずの男。

この日記http://d.hatena.ne.jp/retuner640/20091120/1258717348の続き的な話。


体を洗う時、あなたはボディシャンプー派でしょうか、石鹸派でしょうか。
俺は石鹸派です。
昔はボディシャンプー派でした。


俺の実家には俺が義務教育終わるくらいまでシャワーがありませんでした。
田舎の農家で、ガワだけ今風に改築したものの、当時の家主であるところの祖父母が水周り(というか生活環境全般)にまったく関心を示さなかったために、風呂は相変わらず薪で沸かしておりました。
「それも風情があっていいわね、あとなんだかエコっぽい」
と言えるのは今だからこそで、風呂の湯でシャンプーをするということが、中学生の身には、とても、こう…


だから、実家が新築されてすべてが今風になった時はとにかく嬉しかったものです。
シャワーってすばらしい、いつでもお湯が出るってすばらしい。
と、それだけで文明人の仲間入りを果たしたかのような気分になったものです。


その時から、我が家の石鹸がすべてボディシャンプーとハンドソープになりました。
両親がそうしたのですが、俺も当然のことのように見ていました。
石鹸はみかんネットの中に入れて屋外の水道の蛇口の脇に吊るされ、農作業の後の手洗いに使われるくらいになりました。


以来、去年くらいまでずっと、俺はボディシャンプーを使っていました。
石鹸は自分にとって、過去の遺物であるだけではなく、不潔で不便な昔の我が家の象徴であるかのような気すらしていたのです。


…すみませんちょっと書きながら高ぶって言い過ぎました。
ええと。


何が言いたいかといいますと、
俺はあるきっかけでまた「石鹸がいいな」と思いなおしてお歳暮でもらった石鹸のきめ細かでクリーミーな泡立ちを楽しんでおったわけですがこないだすべて使い切ったので近所のドラッグストアで4個入り88円全部天然由来成分という激安商品を買ってきたらこれが全然泡立たなくてマジへこみましたまだあと3個もあるよどうすんのこれ。
と、そういう話です。
それだけの話です。


やっぱり花○とかのを買っておけばよかった。