雑事を片す日&第50期棋聖戦最終局の話。

ちまちまと片した。
つまり借りたものを返したり払うものを払ったり人に連絡を入れたり髪を切ったり買うべき本を買ったり読むべき本を読んだり見るべき棋戦を見たり、した。


第80期棋聖戦第5局の話。ネット中継で鑑賞。
http://live.shogi.or.jp/kisei/
相掛かり系はよくわからないので棋譜コメント、ブログ解説、2ちゃんねるスレ(昨日確保していた分)を眺めながら見た。
後手・羽生棋聖の△3一玉から、先手・木村八段の作戦負け…という感じ。でいいのかな。たぶん。
実際△3一玉以降から見ると、壁金銀中住まいのまま攻撃をしかける先手陣に比べ、「玉の囲いは金銀三枚」を忠実に実行した後手陣が明らかに硬く見えた。
木村八段としてはもともとそれを承知の作戦だったんだろうが、その作戦が失敗したとなっては、右側3×3マスぶんの死に駒が本当に痛い。中盤から最後までずっと羽生棋聖ペースだった。


それでも木村八段はタイトル戦で勝てることが証明されたので、次もまた挑戦者として現れるはず。
その時を期待しつつ。



そのネット中継の話。
第一局が控え室・大盤解説・ネット中継とすべてがお祭り騒ぎだったのに対し、本局は、これももちろん盛り上がったが、以前に比べるとやや静かな印象を受けた。リアルタイムで見てなかったせいかもしれない。
中継ブログには、第一局以来の梅田望夫さんのブログ観戦記。
今回はコンピュータと将棋の話が中心。それはそれで興味深い話題だが、「棋聖防衛か、新棋聖誕生か」って場面で読みたい話でもなく、というか前回の時のように対象棋力別の棋譜解説や棋士同士の大局観の違いなどが取り上げられるのかと思っていたので、読み流してしまった。
GPS棋聖の手を読んだ!読めなかった!あー盛り上がってるナー…みたいな。棋譜コメントもそんな感じがあり、うーんと。
…人間か機械かを問わずいい手を紹介してくれること自体はありがたいです、念のため。
前回観戦記がさまざまな棋力の観戦者を意識した内容だったので、今回はどちらかというと「わかる人にはわかる」話をしようとしただけかもしれない。
あるいは、今回は控え室にその道に詳しい勝又六段がいたからコンピュータ将棋の話題にしよう…くらいの気分だったのかもしれない。
しかしそう言って流してしまうのもちょっともったいないので、後で読み直す、と思う。