お宝ゲット的な。
連日暑い。雨が降っても暑い。
連日用事で県庁所在地的な場所を歩いていたがアスファルトのおかげで全方位的に暑い。クーラーが必要なのもよくわかる。で排熱でまた外が暑い。ビルの中クーラー最高。排熱。くそう。
立ち寄った古本屋で棋書を見つける。これ↓
雁木でガンガン!!―破壊力抜群の痛快!必殺戦法 (森内優駿流棋本ブックス)
- 作者: 小暮克洋,森内俊之
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 1999/10
- メディア: 単行本
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なので、うっかりこんなところで見かけるとは思わず、本棚の前で軽く驚いてしまった。
価格は500円。
即購入。
喫茶店で早速読む。けっこう面白い。
すでに将棋世界のミニ講座を読んでいたこともあり、また実際構成が上手いので狙い筋がすんなり頭に入る。基本図からの枝分かれチャート偉い。当然将棋世界で書いていない筋もたくさんあり、素直にためになる。
文章はくせがある。言い回しがノリノリである。そしてどこか胡散臭い(それがまた味でもある)。
書かれた時代がどうこうとかではなく、たぶん著者の味なんだと思う。
相雁木の項とかもうジャンルを間違えてる。
雁木、連勝に次ぐ連勝でいよいよ最終戦。さあ最後の刺客はどんな相手かというと……。
な、なんと雁木である。究極の敵。究極の共食い。勝っても負けてもむなしさだけが漂うような、偽黄金バットとか偽ウルトラセブンとか、そんな感じのやりづらい相手である。仕方ない、全力を尽くそう。(p155 第2章 「応用編」 相雁木主導権掌握法)
何が「仕方ない」だwww
面白すぎるので、このノリで再販してくれないかなあ。
同じ古本屋では雁木関係でこの本もあった。
- 作者: 内藤国雄
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1983/02
- メディア: ?
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当時雁木が寂れた背景(花田定跡)の説明に半分、それを破る雁木袖飛車の説明に半分、という感じ。破壊力抜群、という煽り文句は「雁木でガンガン」と同じ。
でも「ガンガン」のほうを読めばいいかと思って買わないでしまった。
ずっと後で
「そういやハチワンダイバーで使われてるハチワンシステム急戦って袖飛車じゃなかったっけ?」
と思い出したが、この本との関連は知らないし、そこまで調べる気にもならないのでとりあえずはスルー。
しかし、こうして知ってみると雁木はたしかに面白い。
昔から振り飛車/袖飛車急戦/右四間飛車/右玉などのバリエーションはあったわけで、なるほどハチワンシステムの土台になるわけだと思う。