表紙がレジに持って行きにくくなったよ!『うちの妻ってどうでしょう?2』

うちの妻ってどうでしょう? 2 (アクションコミックス)

うちの妻ってどうでしょう? 2 (アクションコミックス)

あの…なんで「さえない漫画家と個性的で可愛い妻の日常四コマ漫画」の表紙に妙にそこはかとないエロさを匂わせるんですか作者…
(1巻表紙と比較してみよう↓)
うちの妻ってどうでしょう? 1 (1) (アクションコミックス)

うちの妻ってどうでしょう? 1 (1) (アクションコミックス)

1巻は「可愛い若奥さん」て感じですが、2巻はなんかこう「人妻」って感じです。*1
四コマの内容は1も2も一緒なのに…


というわけで俺が大好きな福満しげゆきの初の四コマ漫画シリーズ、の第2巻。
相変わらず四コマ漫画の体裁とってるのにまるで四コマ内で完結させる気ねえのが素晴らしい。2コマでいきなり終わったり延々と続いて半端に終わったり、1コマ最後にあまったからいかにも適当に埋め合わせました的な話があったり、書きたいように書きすぎだろお前個人ブログかよでもそれがいい。


今回は「僕」こと作者の社会に対する小規模な意見や愚痴が大目。全体の4割くらいを占めている気がする(割合は俺の感覚)。
内容は前回から引き続きコネの話や女性の話、選挙の話などなど。
読むと「そんな単純な話じゃねーだろ」と思いながらも「まあそういうこともあるかもしれないよな」とか「そうじゃないと思うがそう思いたくもなるよな」とか、妙に共感してしまうところがある。
彼なりの理屈を、彼なりに一生懸命順序だてて説明しようとするから、理屈の正否は別にしてとりあえず読んでしまうんだよなあ。


もう一つ。
こういった話だとだいたい彼の主張はうまくまとまらず、結局は狭い日常に意識が戻っていくのがパターンになっている。
この「言いたいことを言いたいように言ってみたけどやっぱダメでした(主に僕の愚かさゆえに)」というオチは、自意識過剰で半径5メートルの狭い世界で生きている人間(たとえば俺のような)にはものすごい「あるある」ネタで、毎度なんとも言えない微妙な笑いが出てくる。
もちろんそういう人を狙って書いてるんだろう。すごいぜ福満先生!


…と言いたいが、まあやっぱり何割かは福満先生自身もそうなんだろうなと思う。




で、ここまで書いておいてなんですが、この本の売りはそんなところではなくて、ひたすらに個性的で可愛い「妻」です。つまりしっかり者で料理上手で怒ったり笑ったり泣いたりがんばったり「僕」を励ましたり諭したり殴ったりする妻がとにかく可愛い。

*1:サムネイル画像ではわかりにくいかもしれないので、リンク先で大きい表紙画像を見ていただくといいかもです