それでも明日はシャンデリアが降る

記事タイトルは帰りにiPodで聞いていた楽曲から。


用事との兼ね合いで「さすがに今回こそ無理絶対無理」と思いながら、結局名人戦最後の大盤解説会に行ってきた。
行ってきたのは毎日新聞社主催の解説会。
毎日側の都合で、いつもの毎日ホールではなく毎日コミュニケーションズの持っている「マイナビホール」で開催だった。
開場時間には間に合わなかったが、解説開始前にはなんとか到着。
解説の千葉幸生五段、聞き手の本田小百合女流二段のコンビは誠実な解説で好感度高かった。


対局自体は、…残念というか、無念だった。
会場で早すぎる投了を告げられた時、自分でも予想外に「あああああ」と全身から力が抜けるように声が出てしまった。
羽生名人の防衛はもちろん祝福した。
ただ今回の郷田九段は、お互いの持ち味を出し合って競い負けたというより、どうもずっと不本意な戦いをしていたように見えた。
そうして大舞台で彼の見せ場がこないまま負けたということを、俺は無念に思った。
それが挑戦者のいまの実力だといえば、その通り。
羽生名人の左美濃に対しての構想、早囲いや4筋からの的確な攻めはとにかく素晴らしかった。


藤井九段ファンとしては藤井挑戦を期待しているんだけど、しかし今日だけは「郷田九段、来期またがんばってください」と言いたい。
そして羽生名人防衛おめでとうございます。