野生のウドちゃんに惚れた日

今日は、もとい今日も、将棋の大盤解説会に行ってきた。
会場は千駄ヶ谷の東京将棋会館
実は前局で行った毎日ホールの解説会が好印象で*1、何もなければ今局もこちらに行くつもりだった。


しかし今回の将棋会館の解説は渡辺明竜王に決定。
じゃあ俺そっちに行きます!と俺も決定。


解説会は面白かった。


しかし帰りに食事に寄った店で残念なことがあり、いやーな気分を回復させるのにしばらくかかった。メンタル弱いので俺。
三行でまとめると、

  • 近くのテーブルにいた二人組(なんと同じ解説会の参加者らしかった)から聞こえてくる会話が
  • ひど
  • かった。

…いや、ひどいのは片方の人の話だけで、もう片方はそのまったく反対、むしろ「お前は聖人か何かか?」って勢いでいい人だったんだけど。
その人の口調や雰囲気がキャイ〜ンのウドちゃんみたいだったので、俺は
「ウドちゃんSUGEEEEEEE!」
と思いながら、聞きたくない会話を聞いていた。右から左に流したいんだけど大声すぎてのう…
ウドちゃんの相方?は父ちゃん坊やみたいなおっさんだった。
このおっさんがどんな話題でも否定から入って否定で終わる全方位全否定型俺様無敵な会話パターンの人で、あ、書いてて思い出したけど、そういえば俺の前の職場にもこういう人いたんだよなあ、やなこと思い出しちゃったなあ。


二人の会話をちょっと書いてみる。
Aがおっさん、Bがウドちゃん。

B「俺、今日はじめて解説会行ったけど、面白かったなあ。いつもああなの?」
A「今日はまだ“マシ”だよ。去年行った名人戦の解説会なんかひどかったよ。○○とか将棋に関係ねえ話をべらっべら喋りやがって。あと××もそうだな。あいつらあれで面白いとおもってやがるんだ」
B「漫才みたいで、面白かったなあ」

A「竜王戦な、アマの都道府県代表を参加させるようにすればいいんだよ。プロもけっこうボコボコにされんじゃねえの」
B「アマチュアの人も、強い人いるよな。瀬川とかプロになったもんな」
A「瀬川を入れたのは人気取りだろ。試験のたびにハードル下がってたじゃねえか。あれ怒ってる人多いと思うよ?」
B「瀬川こないだ順位戦に上がったよな。C2だっけ。すごいなあ」

A「今度は名古屋じゃん、1000円(大盤解説会参加費のことだと思われる)のために何万か出して名古屋に行ってさ、羽生が指してるところに行って、邪魔してくるってどうだ」
B「羽生はこないだ対局中にサインお願いされてたよな。それを動揺もしないで、普通に応じてたよな。やっぱ羽生はすげえなあ」

「怒ってる人多いと思うよ?」ってとこで思わず「事情通乙www」と2ちゃんねら風につっこみそうになるが、ウドちゃんがナチュラルに返したのでちょっと感動した。
最後のほうはおっさんが何かよくわかんない方向に一人でヒートアップしてて、本当に勘弁してくれと思った。


ウドちゃんがいかに日本代表級の話題レシーバーだろうが、話題自体はともかくおっさんのケチのつけ方が不快なことには違いなく、繰り返すがメンタルの弱い俺は食べ物を無理矢理かきこんで逃げるように店を出た。
雨よ俺の何かを洗い流してくれ。酸性雨だけど。




で、帰りながら俺は思った。
なんでウドちゃんみたいないい人があのおっさんとつるんでいるのか?
でも実際にウドちゃんに問いただしたら、たぶん彼はこう言うと思う。
「お前、○○ちゃん(←おっさんの名前が入る)のことよく知らないくせに、そんなこと、そんなこと言うな!!」
って。
そうなんです。
俺らが知らないだけで、ウドちゃんはおっさんのよさを知ってるんです。
あるいは、彼らの過去に何かがあったのかもしれない。
二人をかたい絆で結ぶような過去が…


結論としては、そんなおっさんとウドちゃんの馴れ初めを妄想している俺が一番キモイということでした。
本当にありがとうございました。


帰ってきて今ここ。満足した。寝る。

*1:無料+PCを使ったクイック&スピーディな大盤操作+周辺のお店が使いやすい+次の一手商品がちょっと豪華+東京駅から近い+神田にも近い…など