第67期名人戦第4局大盤解説会in朝日新聞社に行ってきました

行く前は「3局連続で大盤解説会に参加するとかちょっと…」と思っていましたが、当日になってみればあっさり参加してしまいました。


エントリ中に登場する方の発言や行動の記述は主に俺のメモと記憶から再構成したものです。
あらかじめご了承ください。
また内容について事実と異なる点があればご指摘ください。
対局の概要や棋譜などはこちらからどうぞ↓
http://www.asahi.com/shougi/news/OSK200905210135.html


あと、今回は現地ネタとか写真とかはありません。

前フリ

名人戦七番勝負第4局の大盤解説会は、対局地である和歌山県高野町のほか、東京・大阪で行われました。
東京では将棋連盟の本拠地である東京将棋会館名人戦スポンサーである朝日新聞社毎日新聞社の各社がそれぞれ解説会を開催。
俺は第2局を東京将棋会館、第3局を群馬県伊勢崎市で見たので、今回は朝日新聞社の解説会に参加してみました。


朝日新聞社の読者ホール前に着くと、すでに5人ほどの列ができていました。
仕事帰りっぽい人多し。
午後5時30分に開場。
ホール手前の受付ブースに消毒液のポンプが置いてあり、係の方が入場者に使用をお願いしてました。
やはりというか、新型インフルエンザ対策だそうです。
自分もごしゅごしゅとポンプを押して手を消毒。中に入ります。


読者ホールは小学校の体育館の半分くらい?(って小学校の体育館の平均的な広さは知りませんが)で、さすがに前々回見た東京将棋会館の2階研修室や伊勢崎市絣の郷4階多目的ホールよりは広く、席もたくさんありました。開始までにほぼ全席埋まっていた気がします。



佐藤紳哉六段、安食総子女流初段、上村亘二段登場。

進行の方の紹介を受けて、解説の佐藤六段と聞き手の安食女流初段、そして駒操作の上村二段が壇上に上がりました。
普通、ウェブサイトなどで事前に紹介されるのは解説と聞き手の方だけですが、本解説会では折に触れ駒操作の上村さんが話題になっていました。


佐藤先生の自己紹介から。

佐藤「砂糖(佐藤)のように甘く、深夜(紳哉)も君を寝かさない。佐藤紳哉です」

いきなり飛ばす佐藤先生。
ソバージュっぽい髪型にヒゲ、すらっとした体型にキャメルっぽい色のスーツが似合うかっこいい方でした。自分はウェブサイトでしか拝見したことがなかったので「ああーやっぱり写真と実物は違うわ」と思いました。
…しかし、それこそが佐藤先生の罠だったのです。


それはともかく自己紹介続き。
あじあじでお馴染み?の安食先生。すでにほんわかしたオーラか何かが出ている気がします。

安食「安食総子です。好きな食べ物はマシュマロです
…あれ、マイクが」

いきなりアクシデント。そしてマシュマロって一体。
無線マイクの電池がなかったようで、マイクを交換して佐藤先生の自己紹介からリトライ。
で安食先生の番。

安食「安食総子です。好きな食べ物はマシュマロです」

以上。


…そっかー、安食先生マシュマロ好きなんだー。かわいいなー。
なんだろうこの気持ち。オチてないのに癒されてしまった。

佐藤「じゃあ上村君」

やや緊張した面持ちの青年が前に出てきます。

上村「駒操作をやらせていただきます上村です。好きな女性のタイプは、インリンジョイです」

ん?

佐藤「インリンジョイだっけ?」
上村「あ、インリンオブジョイ、インリンオブジョイです」

トイは省略?
いや今の若い人はそう読んでるのか?いや最近はこういう名前で売っているのか?
テレビをほとんど見ず芸能に疎い自分には真実はわからず。


そして上村さんもこれで自己紹介終了…!
なんという投げっぱなしジャーマン。


そして。

佐藤「ところで、暑くないですか?」

いきなり空調にダメ出し?と思いきや…

佐藤「暑くないですか?暑いですよねー(ズボッ)」

おもむろに頭髪をもぐ佐藤先生。


ヅラだー!!!


会場爆笑。
ここで自分の中の佐藤先生のイメージに普通に合流しました。しましたが、体を張りすぎだろうプロ棋士

佐藤「去年もやったんですけどね。この先面白いことはないのでやっておきました」

持ちネタだと…!!!



前半戦その1。いわゆる序盤。

解説開始です。
手羽生名人、後手郷田九段。戦型は相掛かりになりました。


(初手▲2六歩△8四歩に対して)

佐藤「最近の相掛かりは▲2四歩ときたら△3四歩として、▲7六歩には後手から角交換を仕掛けて、いわゆる一手損角換わりな将棋が多いです」
安食「郷田九段がそうしないのはなぜですか?」
佐藤「相手の作戦を受けて立つ、ということです」

前々回の東京将棋会館の解説会で藤井先生も仰ってましたが、郷田先生の棋風は相手の作戦を受けて立つ、つくづく男らしい棋風とのこと。


(26手目△7五歩について)

安食「郷田先生はこの手に152分をかけてますよね。序盤でこの長考はすごいですね」
佐藤「そうなんですよ。郷田さんは序盤で一手もおろそかにしないんですよね」
安食「前回は終盤で時間の無い中錯覚してしまいましたが、それでも序盤で時間を使うんですね」
佐藤「それが郷田流です」

そして羽生先生も次の手(27手目)が122分の長考。

佐藤「羽生さんは相手の時間の使い方に合わせる所があります。早指しの人には早指しで、長考派の人には長考で」
安食「そういえば、羽生先生はその日の解説者に合わせて戦型を選んでいると言う噂がありますが…」
佐藤「さすがにそれはないと思いますが、妙に一致しているところはありますよね。中座真七段が解説のときに中座飛車をやったりとか(笑)。振り飛車党が解説のときは確実に振り飛車です」

これ、自分も気になっていた話題です。その日の解説者というか立会い人ですね。
この件はこちらの記事にずばり羽生先生本人の口から真相が明かされていました。
以下引用させていただきます。

Q3「オールラウンドプレイヤーの羽生さん。王将戦第七局は奇しくも副立会人の中座先生を意識したかのような横歩取り8五飛戦法でした。将棋ファンとしては立会人を意識して戦法をひょっとしたら選択しているのかと勘ぐってしまいますがいかがでしょう?」
A3「うーん、立会人を意識して戦型を選ぶことはないですね。王将戦最終局は後手では横歩取り8五飛戦法を考えていたんです。副立会人が中座さんに決まったのが対局日間際でしたから逆に自分としてはビックリでした。」

たしかにびっくりですよね。
ともあれ佐藤先生も仰っていたように、あくまで偶然の一致ということでした。



前半戦その2。いわゆる中盤、そして愉快なトークタイム。

検討していた棋士たちの意表を突いた封じ手から2手進んで▲4六歩。
第二次駒組みが始まります。

安食「佐藤先生は羽生先生と対局したことはあるんですか?」
佐藤「ないです。(羽生さんは)いつも上のほうにいるので、そこにたどり着くまでが大変で(笑)」
安食「郷田先生とは?」
佐藤「デビューした頃に一局だけあります。まだ頭の髪があったころ(笑)」
会場「(笑)」

いいキャラだなあ佐藤先生…

佐藤「これから当たれるようにがんばりますので、応援よろしくお願いします」
(会場から大きな拍手)
佐藤「ありがとうございます。
 気分がよくなったので次に行きましょう(笑)」


端歩も突き合い、駒が当たり始めます。
ここでズバリ俺のような低級者のためのような質問が。

安食「玉は囲わないんですか?居玉のままってなんだか怖いんですが…」
佐藤「盤面をよく見てください。もう囲うところがないんです。
 囲うくらいなら、その手を別の手で使ったほうが得だということなんです」

なるほどでした。


解説中に会場の外から「ざー」という音がしてきました。

佐藤「大雨っぽいですね。洗濯物干しっぱなしだ」

自分もでした。
泣いた。全洗濯物干しっぱなしの人が泣いた。

佐藤「ところで今回の舞台は高野山ということですが、安食さんは高野山で思い出すことはありませんか?」
安食「あ、なにか聞いたことがある気がします」
佐藤「そう、高野山の決戦といえば」
安食「たしか伝説なんですよね」

しかし詳しいことは断固スルーの安食先生。
結局佐藤先生が「大山・升田の両巨頭が…」と自分で解説しました。
…佐藤先生の顔を立てたのか?謎だがかわいい。


謎と言えば、高野山の決戦の話の直後に唐突に

佐藤「好きな食べ物は?」
安食「マシュマロです」

なにこのやりとり。
そのうえ

安食「ところで、暑くなってきたと思いませんか?」
佐藤「もう脱ぐものありませんよ!?」

やばい面白い。


…とネタばかり書き連ねましたが、もちろん将棋の解説もしっかりありました。
その前の解説で「両者角が使えないのが不満」という話がありましたが、先手は43手目5五角と飛び出し、先手だけ角を使えていることを主張する展開に。


と、ここで駒操作の上村二段の話に。

佐藤「上村君の師匠は中村修九段なんですよね。「不思議流」「受ける青春」の」
上村「はい」
安食「おおー」
佐藤「では上村君から抱負を一言」

これどういう流れ?とか突っ込むのはもう序盤で忘れている我々。
そしてマイクを渡されて、やはり緊張した面持ちで会場を見る上村さん。

上村「今年の目標は三段リーグに上がることです。
 そしてプロになって皆さんにいい将棋をお見せできるようがんばります」

会場から暖かい拍手。


この辺で佐藤先生から会場に問題がありました。

佐藤「後手はいつかやりたい手があります。わかる方いますか?」

正解は4五桂で、当たった方にストラップが贈られました。

佐藤「色紙もあるんですが、こちらは人気なさそうです」

そんなことありませんよ…!
佐藤先生は将棋連盟内の書道部に所属していて、書道の練習で色紙が量産されるのだそうです。
後の「次の1手」でも「安食さんの色紙は大事にしてもらって、私のは裏をメモ用紙にでもしてください」とか自虐ネタ大目。というか多杉。
自分は佐藤先生のことをあまり存じてないので、このままだと「佐藤紳哉六段=面白自虐ネタの人」という認識になってしまいそうで怖いです。いや実際面白いけど。


そして郷田九段の話題に。

佐藤「郷田さんの将棋は本格派ってよく言われます。中央に駒が集まっていくところなんか特に。
 プロの間でもファンが多いんですよ」
安食「こないだプロに上がった金井四段もそうみたいですね」
佐藤「昨日将棋連盟のある将棋会館に行ったら本局の検討に金井四段がいて、郷田さんを自分のことのように心配してました(笑)」
安食「金井さんは駒の指し方まで郷田先生の真似をしてるんですよね(笑)」

金井先生…
ちなみに羽生先生の駒の指し方を真似するのは山崎七段だそうです。


57手目▲2四飛が解説会開始直前の午後6時までの状況。
会場入りした人にとってはこの先は未知の領域です。
実際の進行は△7六歩と角に当てて、▲8六角と逃げたところで次の1手。

佐藤「今日最初から解説を聴いていた方ならわかります」

答えは△4五桂。
上でも書いたように、たしかに何度も「後手やりたい手」として挙げられていました。
先手角が8筋に逃げたこのタイミングが絶妙で、桂は相手にタダですが香取りで馬ができます。
ただしこの瞬間、先手も21飛成で龍を作って王手ができます。
なので、そう簡単ではないですよねーというところで解説前半戦終了。



後半戦その1。プロ棋士は色々とプロである。

休憩中。
読者ホール脇のタリーズコーヒー(注文を受け付けるレジと商品を作るブースだけで、専用のスペースは無い)でもりもりと食事したりコーヒー飲んだりする参加者。もちろんその中に俺もいました。
タリーズは店員さん二人だけでまわしていて大変そうでした。がんばれ。がんばった。


再開。
途中参加の方のために再度解説者の自己紹介から。

佐藤「砂糖のように甘く」

以下同文。

安食「好きな食べ物は、レバサシです」

!?

上村「好きな女性のタイプは、本当は小倉優子です」

!!??


さて前半戦最後に出た60手目△4五桂に対して先手の応手が検討されます。
▲同銀なら△7七歩成▲同角△同角成▲同金△3三角▲2一飛成△3一金。

安食「これはもう中盤戦じゃありませんよね?」
佐藤「そうですね、終盤戦です」

会場から▲2二飛成△同金▲4二角成△同玉▲7五角の王手飛車はどうか、という指摘がありました。
駒をばんばん捨てて相手の金銀をはがしての王手飛車、たしかに気持ちいい筋です。
しかしこれには△5七桂打があり、先手がほとんど受けなしのためかえって危険と佐藤先生。
実戦は▲3四飛でした。

佐藤「これはスマートな手ですよ。なぜでしょう安食さん」
安食「金取りで龍ができます」
佐藤「そうですね。といって後手もちょっと受けにくい形です。
 △3一金ならそこで▲4五銀と桂を取ります。
 これは、模様のいい先手が、後手に暴れさせて、自分の形勢をよくしていったといえるかもしれません」

実戦△31歩は「仕方の無い受け」と佐藤先生。


ここでまたマイクの電池が切れ、マイクが復旧する間だけ佐藤先生と安食先生が声を張り上げてがんばるひとコマがありました。
もうなんか、全体的にがんばってますよね…すごいです。


この62手目△31歩の受けを見て、先手は▲4五銀とタダ捨ての桂を回収。もちろん後手は△9九角成。
そこで▲57桂!
佐藤先生が反応します。

佐藤「これはいい手ですよ!
 さっき△5七桂を指摘しましたが、『敵の打ちたいところに打て』です」
(しばらく「いい手」を連呼する)
安食「後手はどうすればいいんでしょう?」
佐藤「ここで銀を引いたら金井四段が郷田ファンをやめますね(笑)」

桂打で当たっている銀の処置に注目が集まります。
実戦は△6六銀、そこで▲6五桂と跳ねました。

佐藤「味がいいですよ。銀を引き付けておいて急所に桂を跳ねました。
 これが味がいいと思える人は有段者です」

さらに、ここで銀交換が入ると先手には8六の角と6五の桂を使って一気に攻める筋があり、後手に受けがなくなってしまうと解説。
後手ピンチです。


最新の棋譜をモニタで確認する佐藤先生。小さく歓声をあげ、

佐藤「次の1手は『これぞ郷田流!』という手です」

会場の参加者に解答を求めますが、正解者は一人だけ。


正解は△4七香

佐藤「この手がいい手だと思う方、手を上げてください」
(ぽつぽつと手が上がるが、まばら)
佐藤「たしかに難しい手なんですが、金取りだけじゃなく、先手玉が一気に狭くなった感じがしませんか?
これがいい手だと思うようになると有段者です」

なるほど…
ちなみに自分はいまいちピンとこなくて手が上がらなかった人です。
がんばります。


ここで安食先生が羽生名人の持ち時間42分、郷田九段20分と説明。


あと流れは忘れましたが

上村「ちょっと暑くないですか?(ズボッ)」

またズラだーーーーー!!!
元々の髪の毛の上に佐藤先生のズラをかぶってました。
あーそういえば後半戦に入ってから上村さんの頭のボリュームがちょっと増えてたなあとか今更思いましたが突っ込む棋力はもとい気力はもうないってばよ。


…ちなみにネタは開始前に打ち合わせしてるそうです。なんというプロ意識…!



後半戦その2。上野五段登場。そして

ここで安食先生から上野裕和五段が会場入りしているというお話がありました。
せっかくだから壇上にあがってもらうことに。

佐藤「(ズラを差し出す)これいいの?」
上野「は?

いいぞ。いい反応だ上野先生。


上野先生は第5局で同じ朝日読者ホールの解説担当だそうです。

安食「上野先生はどちら持ちですか?」
上野「この局面では後手を持ちたいですね」
安食「その理由は」
上野「△4七香ですね」

各方面で絶賛の△4七香です。


先手に反撃の手はないかとあれこれ検討されましたが、実戦は▲5八金。佐藤先生も「やむをえないです」。
そこで△3三銀!

佐藤「郷田流ですねえ!」

七香以来、佐藤先生の口からは「郷田流」という言葉がよく出るようになりました。
飛車取りですが、「逃げるようではつらい(佐藤)」。
先手は▲4七金と懸案の香を取り、後手は△3四銀で飛車確保。


駒の取り合いが続き、先手の金二枚が4七と6七に上ずったところについに△2八飛(76手目)と飛車が打ち込まれました。
▲4八金と玉を守ったところで、

佐藤「次も郷田流です」

会場に正解を求める佐藤先生。しかし正解者なし。
正解は△7七馬。
以下▲同金△同歩成。ここで▲同角なら先手に必至がかかります。


後手玉に詰みはあるか、しばし検討タイム。
安食先生より△7七同歩成(80手目)の時点で羽生残り19分、郷田9分と連絡。
解説の時点ではすでに△7七歩成からしばらく経っていたので、先手羽生名人の残り時間はさらになくなっているはず。
この会場の検討では、どうも後手は詰まなそうです。


先手の次の手は▲5二銀でした。
同金なら▲7三角の王手飛車がありますが、△6二桂合でそれ以上続きません。

佐藤「たぶん形作りだと思うんですが…余計なこと言うとアレなのでやめておきます(笑)」

名人戦はこちらの検討がまるで当たらないとぼやく佐藤先生。どの棋士も当たらないそうです。
というわけで、前局前々局と同じように「自分が言うと形勢ひっくり返る」とぼやいていた藤井先生もきっと大丈夫です。何が大丈夫かは自分でもよくわかっていませんが。


ところでこの辺の自分のメモに「上村さんの技ヤバス」ってあるんですが
これなに?


実戦は検討の通り△5二同金▲7三角に…△6一玉!
郷田九段は合駒しませんでした。

佐藤「これ大丈夫でしょうか?6一で本当に大丈夫?」

個人的には、一瞬前局の悪夢が思い出されました。
手羽生玉が詰むと錯覚し、後手からの王手を合駒せず単にかわし、さて自分の手番になってみたら、実はその詰み筋は錯覚だった…というアレ。

佐藤「羽生名人は最後まで必死で勝ちを探します」

だから強いと。


しかし、やはりここまで。
▲8四角成△6四銀で先手羽生名人投了になりました。
これで両者2勝2敗の五分。
会場から拍手。


検討したいことがたくさんある、と佐藤先生。

佐藤「詳しいことは新聞や雑誌に載るはずです。明日の新聞にも載ります」
安食「そうですよ。朝日新聞にも載ります。朝日新聞をよろしくお願いします」

スポンサーの顔を立てるお二人。さすがです。
そして

佐藤「将棋世界とか毎日新聞とかにも載りますから見てください」

関係者の顔も立てる佐藤先生。
でも毎日の名前を朝日のお膝元で言うのはさすがすぎると思います。好きです。


そして最後に本局のハイライトをやりましょう、という流れ。

安食「(65手目)▲5七桂、いい手だと思ったんですが…」
佐藤「そう言ってた人がいましたが(笑)」

時間的に結論が出るほどの検討はありませんでしたが、この手はどうも後手を呼び込みすぎだったかもしれない、という話で終わりました。


壇上に改めて拍手が贈られて、解説会終了。


大満足でした。ありがとうございました。




おしまいです。