希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)

2004年に出版され、流行語にもなった本の単行本版。
てか単行本になってからはじめて読みました。
内容は知ってる人が多いと思うので(知らない方はぜひ一読を)、読みながら思った個人的なことを書きます。
それは、俺、たぶん結婚できないぞ、ということです。
正確に言うと、してもいいけど、経済的なリスクが非常に高くなります。
奥さんを持つことによる経済的リスクはまあ、ヘッジできます。共働きするとか。逆玉とか。俺がものすごい高給取りになるとか。お前、今笑ったろ。ちくしょう。
問題は子供を持ちはじめてからです。
子供が育つのと同時に、自分の両親が老いていくのです。
子供には養育費が、両親には介護費が発生します。俺の場合、特に後者がかなりやっかいです。
というのも、俺の両親はウルトラ貧乏で、老後の蓄えがまったくないのです。借金はあります。人間関係は非常に狭く支援は期待できません。一応、医療保険は入ってるようですが…
なので、万一の場合、その負担が俺にかかってくる可能性が少なくありません。(彼らの持病や古傷のことを考えると、非常にありうる展開のように思います。今ですらたまに俺に借金を申し込んでくるので、やつらは油断ならなりません)
もし、仮に、奥さんの両親も老後の生活に不安があった場合、状況は最悪になります。大人二人の生活に加えて子供×人数分の養育費、さらに両親×人数分の介護費を、大人二人で稼ぎ出すとか…いやいやいや。
落ち着け俺。今は介護保険制度とか何とか、いろいろあるじゃないか。あと彼らが元気なうちにぽっくり死んでくれるかもしれない。いやそれは極論だ。というかひどいこと言ってるぞ今。
ともあれ。
やっぱり優先したいのは両親のことです。
俺が自分の家庭の経済状況を優先し、その結果幸せな家庭を築けたとしても、両親が貧困や障害や痴呆に苦しんでいるというのは正直見たくありません。その解決のために奥さんに苦労をかけるのも嫌です。子供のために苦労するのはいいんですが。
ぶっちゃけ金で解決できるものはしてしまいたい!
金だ!金だ!金が欲しい!
…まあそんなことを考えると、結婚どころではなく、まず貯金なり投資なりで両親のアレコレに備える必要が俺にはあるわけです。
その両親が「お前、そろそろ結婚したらどうだ」なんて言ってくるからもう切ないやら腹立たしいやら。
お前らどの口でそれを言うかと。
いや、本人たちも自分の子供たちにこれ以上負担をかけたくないと思っているのは伝わるんです。でも現実問題として、無理。生涯現役なんてもっと無理。
こんなことを考えると、早く仕事に復帰したいという焦りが募るんですよね。今日はこれ書いてすっきりしましたけど。
とりあえずオナニーして寝ます。