ザ・マインドマップ

本日読了。燃料はカフェオレ一杯、グレープフルーツジュース一杯、ミルクティー一杯。

マインドマップって何?

脳のもつ強力な記憶・検索・連想能力に対する知見を基にして開発された思考技術。適用範囲は学習ノート、講義のレジュメ、自己分析、意思決定、コミュニケーション、プレゼンテーションなどなどなどなど。記憶と創造に関するあらゆる場面で効果がある、と本書では謳っています。

知ったきっかけ

これを知った最初のきっかけは勝間和代さんの著書効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法文中での紹介でした。また、ちょうど週刊アスキーでも使えるサイト特集でマインドマップのオンラインツールが掲載されており、おお、面白そうだと思って購入してみました。

やること

さまざまな場面での適用方針、テクニックが掲載されていますが、基本的にやることはこれだけ。

  1. 中央にメインになるトピックの単語やイメージを配置
  2. そこから連想される単語やイメージをブランチ(枝)として放射状に伸ばしていく。
  3. ブランチからさらに連想したらそれもブランチとして追加する。以下好きなだけ繰り返し。色とかイメージも使いまくったほうがいい。

なんでこんなやり方なの?

なぜブランチの張り方が放射状かというと、脳細胞の結合の形態と、それにともなう情報の伝達・蓄積・パターン化が放射状になっていることを反映しているため。また、色やイメージの多用も脳の記憶をより強化し連想を膨らませるのに効果があるそうです。これらの工夫から、本書では、マインドマップは脳にとってもっとも能力を発揮しやすい表現技法だといってます。この辺は学術的な知見に基づいているので、ビジネス書でたくさん出ているさまざまな「図解」技法に比べて、一本背骨が通ってるように思います。

で、実際にいくつか練習問題をやってみました。

感想。

  • うはwww書くの楽しいwww
  • 連想止まらねえwwwボスケテwww
  • 色もっと欲しいwww

なぜ感想に草を生やすのかといわれると、まあそのくらいハイになるってこった!

…マジレス。一般的に行われている文章によるメモ、箇条書き、図解に慣れている身からすると、マインドマップはちょっとふにゃふにゃしてるし、整然としてないしで最初は戸惑いました。
でも連想がはじまるとむしろ「そういえばあれも」「これも」と加速して止まらなくなります。ストレスフリーどころの話ではないです。しかもそういった「あれも」「これも」がやがて記憶の空白を埋めてくれたり、逆に自分の不理解、問題点、矛盾点などをあぶりだすことにもなります。
マップが完成すると、自分の思考が文字通り一枚の紙で一望できるようになり、非常に便利。さらに、気がついたときに随時ブランチの追加拡張ができます。もちろんマインドマップを表現する紙面には物理的制限がありますが、その場合は主要ブランチを別紙に新しい中心として配置してより詳細なマインドマップを書けばいいのです。

その他大事だと思ったこと

使っていて楽しいです。仕事で凹まされた身としては、その反省として、こういう「使ってて楽しく、しかも能率が上がり、創造性を育む思考技術」がすごく欲しかったのです。*1自分がGTDをはじめとしたいわゆる「ライフハック」に注目しはじめたのも、この辺が動機です。ああそこ!「ライフハック(笑)」とか言わないの!俺が泣くから。
話が仕事にそれましたが、最初に書いたとおり、これは脳を使ったあらゆる分野で利用できそうです。とりあえず何か書くだけでもおもすれーのでオヌヌメ

追記で気になったこと

いきなりだけど、俺モノトーン好きなんだ。だから本書で大の大人が作ったウルトラ大胆でカラフルなマインドマップを見たとき「うわあ」ってなった。つか外国人は表現がおおらかすぎですよ!まあいいけど。

ザ・マインドマップ

ザ・マインドマップ

*1:自分に対して「仕事を楽しいと無理やり思い込ませる」ことが大事と言ってるわけではありません。仕事の質、プロセスを実際に楽しいものにする、ということです。