衰えたってレベルじゃねえ。

唐突だが、最近、
「久しぶりに指す将棋をやりたいなあ」
と思うようになった。


……「いきなり日本語おかしいだろ将棋って元々指すもんだろうが」と思われる方もいるかもしれませんが、まあ聞け。
これは梅田望夫さんというプロの将棋ファンの方*1が近年使っている『指す将棋ファン』『観る将棋ファン』という表現に微妙に対応した物言いなのです。
つまり、将棋という趣味の領域には主に『指す』『観る』という楽しみ方があり、そのうちの『指す』ほうの将棋を、俺は久しぶりにやりたいのだと、そういうことが申し上げたいのです。伝わりましたでしょうか。
ちなみに、将棋には他にも『研究する』『創作する』『妄想する』などの楽しみもありまして、自分はおおむね一番最後の部分を得意分野としております。
最近のオススメ妄想は『襲来!将棋星人』。宇宙からの侵略者・将棋星人に対して地球の命運を賭けて戦う地球の棋士たちの物語。お気に入りの棋士で妄想するだけで楽しいですが、全棋士でやれば一生楽しめます。
将棋が好きすぎて妄想に飢えているファンの方や、暇と肉体をもてあましているお隣の奥さんに、ぜひ教えてあげてください。


と、前書きが長くなった理由は特に無い。本編は割とすぐ終わる。


さて、「久しぶりに指そう」と思ったのはいいが、思い出すに、あまりに指してない期間が長すぎる。
ならば、元々将棋倶楽部24低級程度の腕がさらに錆びているのは間違いない。
よって、まずはソフト相手にリハビリだ、ということになった。
が、さすがにハム将棋はしょぼすぎ、インストールしている将棋ソフトはショートカットがどこかに行ってしまって探すのがめんどくさい。
そこでブラウザの『お気に入り』からここに飛んだ。↓
http://www.geocities.jp/shogi_depot/ssj/index.html
ブラウザ上で遊べる将棋ソフト『ssj』。
「ハムよりずっと強く、きのあ将棋の中堅レベルよりは弱い」という、24低級者にドンピシャな性能が素晴らしく、以前からよくお世話になっている。
とはいえ何度もお世話になっていればこちらもさすがに上達するもので、指す将棋から離れる直前の時点で、最強レベルの「5」でも普通に俺が勝てるようにはなっていた。
まあ物足りないとは言わないが、自分としては「過去のソフトになってしまったなあ」という気持ちもあうわ強いレベル3でもう勝てないこいつ超強いぜんぜん勝てない助けて。


いや、自分の想像をはるかに超えるレベルで自分が弱くなっていた。
相手の馬筋通ってるところにまったく気付かずに渾身の飛車打ちで王手とか、かっこよすぎるぜ俺。
いや、なるほど一見タダで取れるように見えるこの飛車打ちだが、これは罠なのだ。
これに相手がほいほい釣られて同馬などとすると、……うん、こちらの玉への利きはそのままに飛車をタダで取れて、相手が優勢だね。
じゃあ誰への罠かって、俺自身への罠だよ。俺の過去と現在の悲しみの断絶、その両の崖壁に架けられた「まだ俺はやれる」という名の罠だよ。
こんなん何度目だよ今日。


と、まあそういうことがありました。
10回も指していたらさすがに勝てるようになりましたが、それまでは本当に勝てませんでした。詰みもぜんぜん見えてないし……まあよい。よくないけど。じわじわリハビリだ。
おわる。

*1:副業でコンサルなどされてる方、らしい。ぐぐれ ※追記…すみませんもちろんわかってます「副業で〜」とかは一種のジョークであり、その。いや誰から抗議を受けたわけでもないのですが急に不安になったので念のため