「3月のライオン」もいいけど…やっぱり「ハチワンダイバー」!! あと百舌谷さん。

3月のライオン 1

ようやく単行本買った。

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

羽海野チカさんが書いた将棋ポエム漫画」。以上!
相変わらずポエムっぽい何かが満載の作風です。あと大量の小ネタ。
性格は真逆だけど、ハチクロの森田先輩と同じ「天才ゆえの孤独」とかその辺がテーマっぽい。
家庭を失う悲惨な生い立ちとか、幼くして秀でた才能ゆえの周囲とのアレコレなんかも大体一緒。
もちろん違いもたくさんある。
森田先輩の場合、まず夢をくれた父がいて、そして復讐を遂げるために共に戦う兄がいて、それとは別に馬鹿をやったり語らったりする仲間がいて…という具合に、それなりに人間関係には恵まれている。
いっぽう桐山は、生きるために幼くして将棋の世界に入り、新しい父(師匠)の愛情も、自立するための金も、何を得るにしてもとにかく将棋で勝つしかなかった。ので、明るくなりようがない。
そんな彼があかり三姉妹ほか色んな人たちに接することで以下略。
面白いかといわれれば面白いけど、将棋漫画というよりは、まず少女漫画。
盤上のアレコレは雰囲気程度にしか出てこないからその辺期待すると死ぬ。


関係ないけど、クレジットに「将棋監修:先崎学八段」の文字を見たときなぜか変な笑いが出てきた。
俺の頭は相当ダメだな。
やー、先崎さんか…

ハチワンダイバー 8

ハチワンダイバー 8 (ヤングジャンプコミックス)

ハチワンダイバー 8 (ヤングジャンプコミックス)

マムシ再戦。前半は将棋戦、後半は肉弾戦。
全編とにかく熱い!相変わらず熱い!
100%ピュア将棋馬鹿の菅田はやっぱり愛すべき馬鹿です。
もうアレです、あらすじとか書きません。読めよ。
読めっつってんだよこのハゲ!!!!
あと巻末のクル初勝利の話が地味に面白かった。
無敵囲いワロス。俺も使ってみよう(もちろん第二形態のほうを…)


あと、毎巻の裏表紙のアオリが無駄に熱いんですがコレなんなんでしょう。
書いてる人は「熱血しないと死ぬ病」にでもかかってるんでしょうか?

腹のすわらぬ菅田、「負けたら死ぬ」と言うマムシ…。
鬼将会へとつながる地下賭博場「ばぁやのぬくもり」で始まる、命懸けの命賭け勝負!
必死で、無様で、見っとも無く!!
人は誰しも夢を見、脇役で人生を終えることを拒むもの!!!

百舌谷さん逆上する 1

百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC)

百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC)

また出たよ、人に薦めにくいけど俺のストライクゾーンを突きまくる漫画が。
ええと。
主人公はツンデレ
ツンデレっていうのは病気で、他人への好意や愛情に対して攻撃的な言動をとってしまう症状のこと。
でもそれ以外は普通の人間なので、ムカつくやつにも攻撃的な言動をとる。
つまりどの場合も大体攻撃的な言動になるので相手は非常に困る。
そしてツンデレ本人も困る。
で、この主人公の百舌谷さん(金髪碧眼ツインテール女子小学生)は、両親からツンデレの病気が遺伝したために難しい人生を送ってきた。そしてその過程でツンデレの症状に対する他者のリアクションを内面化してしまっているため、他人にも自分にも非常に厳しい当たり方をする子になってしまった。
そんな色々と難しいお年頃というか病気の百舌谷さんと周囲の人々のドタバタとかなんとかのお話。
百舌谷さんのマジ語りがいつも泣けます。あとマジ罵倒。


ついでに、巻末漫画(げんしけん限定版の付録に載ってたやつ)と表紙裏漫画の作者本人のアレコレも泣けます。アイタタタ。