ここ最近のことなど(藤井分多め)

手短に。たぶん。

通夜ってきた。

某月某日、親戚に不幸あり。
大往生ということでご遺族弔問客ともにしんみり感はあまりなく。
することをし、しばし雑談。
だいたいがここが檀家になっている寺の和尚の悪口。
「金にがめつい」
「威張り散らしている」
「気に入らないと裏から手を回して嫌がらせをする」
どこの田舎でも、和尚といえばそんな話ばかりだ。
(そして役場職員と農協職員とその他団体職員がまとめてセットで槍玉に挙げられるのもいつもの通り。大多数の良識あり職務に忠実な各職員の方々には申し訳ないと思いつつ、田舎のあれこれがわかって面白いので聞いてしまうわたくし)
いや、仏教の本とか読んでると「いいこと書いてんなあ」と思いますよ普通に。
あと「聖☆おにいさん」大好きですし。

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

今月も藤井デー。

わたくしの大好きな将棋の棋士藤井猛九段が公式戦3連勝中。
(11月25日順位戦B級1組井上慶太九段戦、12月16日同松尾歩七段戦、12月21日棋聖戦二次予選北浜健介七段戦)
とてもめでたい。すばらしい。ほんとうにおめでとうございます。
実は藤井九段、10月14日の棋聖戦二次予選先崎戦に勝利して以降、10月21日順位戦の山崎戦と11月18日朝日杯二次予選決勝の行方戦で敗戦した以外の対局はすべて勝っており(6勝2敗)、星の並びだけ見れば、先崎戦以前の5連敗から見事に立ち直ったといえる。
しかも戦型は振り飛車の雄らしく四間飛車と角交換型四間飛車ばかり。
本家四間飛車藤井システムで勝利した順位戦の中田(宏)戦のインパクトは記憶に新しいが、角交換型四間飛車が、意外といっては失礼なんだけれど、意外に大活躍しており、松尾戦にいたっては中盤と思われる段階で松尾七段を早期投了に追い込んでいる。北浜戦では先の先崎戦で登場した局面から、北浜七段が果敢に踏み込んできたところを返り討ち。これがまたかっこいいんだ…
まだご覧になっていない方はぜひ並べてみてくださいまし。
順位戦棋譜中継「名人戦棋譜速報」 http://www.meijinsen.jp/
・その他棋譜中継「将棋連盟モバイル」 http://www.shogi.or.jp/mobile/
ところで、今期成績をざっと見たとき、「A級」「タイトルホルダー(級)」「タイトル挑戦者(級)」の棋士に負け、それ以外に勝ち、という傾向が感じられる。対戦成績を全部見るのが面倒なら、5連敗のときの相手を見るのがわかりやすい(阿久津、渡辺、三浦、深浦(2回)に負け)。
このクラスへのリベンジも、今後の藤井将棋を観戦する楽しみだと思っている。

もうひとつ藤井先生の話題。

これは書くのがすっっっっっかり遅くなってしまったが、書く。
藤井九段公認応援サイト「鰻屋本舗」さんが10月から11月にかけて藤井先生への応援メッセージを100件募集し、集まったら藤井先生ご本人に届けてくださる、という企画をやっていた。
これが予想を大幅に上回る153件が集まったそうで、藤井先生からもお礼のメッセージが。
しかも、ね、メッセージを集めたあたりから藤井先生の調子がどんどんいい感じになっていたんですよ。直近では3連勝中ですしね?(大事なことだからもう一度言う)
サイト管理人の涓滴さん、書き込みされたファンの皆さんの情熱が届いたんだと、私はそう思っている。あ、私も書き込んだファンの一人です。ここは大事なことなのでもう一度言います。メッセージの内容は今見直しても酷(略)愛です。愛でなんとか…ひとつ…
・藤井九段公認応援サイト「鰻屋本舗(将棋)」 http://fujii-system.com/

ついでにもうひとつ藤井先生の話題。

思い出したので書く。
もう今年も終わろうというところだけど、今月の『将棋世界』の話。
藤井九段による新人王戦第3局観戦記が掲載されており、これがまた面白いので読んでね。

将棋世界 2012年 01月号 [雑誌]

将棋世界 2012年 01月号 [雑誌]

 第3局はあらためて振り駒です。先後がひとつのカギになりますね。
 (中略)
 先手で横歩取りがイヤなら▲7六歩△3四歩▲6六歩から藤井矢倉にすればいいじゃないかって? いやいや、それはすかさず△3二飛で相振り飛車にされます。避ける手もしっかり研究されてますからね。厳しい時代なんですよ(笑)(p117)

さりげに自分の得意戦法の話題を入れてくるあたりがファンサービス。構成を担当された大川慎太郎さんがGJということでしょうか。


…と、藤井先生の話題ついでで書いたが、実は藤井ファンならずとも、将棋ファンなら(この際将棋ファンじゃなくてもいいや)、今月の将棋世界は見所がたくさんあるので買っていただきたい。具体的には『棋士が聞くプロ対談』での木村八段と野月七段の対談だけでも買った価値があったと、そのくらいの気分。




つらつら書いて満足したのでおわる。